実家から持ち帰ったもの。
それは、位牌や写真など、仏壇に供えていたものです。
父の1周忌に仏壇で魂抜きもしてもらい、実家の処分と仏壇の処分をする予定ですので、その前に備えていたものを持ち帰りました。
今住んでいる家の本棚に、位牌などを備えました。
これから毎日、水を備えようと思います。
ところで、魂抜きって?
恐らくですが、仏壇のお釈迦様から魂を抜く事なんだと思います。
新しいものを買い求めた際にはまた魂を入れますのでと住職より話がありました。
あとは、仏壇の供養ということでしょうか。
祖母が亡くなった祖父の為に用意したんだと思うんです。
仏壇には祖父が亡くなった時の謄本が入っていました。
メービンと書かれていました。タイなのでしょうか。どういう任務でどういう亡くなり方をしたのかわかりませんが、祖父が見知らぬ地で亡くなったと知った今、胸が引き裂かれる思いです。
昭和弐拾年八月弐拾六日時刻不明と記されています。
終戦は1945年(昭和20年)8月15日ですので、終戦後の死の意味は何だったのでしょう。
実家を維持できなくて申し訳ない。仏壇を維持的無くて申し訳ない。
東京に出てきてしまって申し訳ない。
2025/06/03 13時過ぎ。祖父が亡くなった場所判明。
謄本に書かれた文字を理解できずに、あるサイトに投稿し教えていただいた。
暹羅(シャム)といってタイの事らしい。暹羅メービン。
そもそも日本軍は、ビルマに向かうためにタイから通過することを認められていたとの事。
戦後を知らずに戦死したのか、それとも病等何らかの理由があったのかはわからない。
従妹から聞いたところによると、遺体を持ち帰る事は出来ないから
せめて小指だけでもと持ち帰ってくれた仲間がいたらしい。
文京区に住んでいたようで、祖母が今の市谷駐屯地なのかわからないけれども、呼び出されて持ち帰ってもらった小指を受け取ったらしい。この事をしったのは、伯母が亡くなった葬儀での事。
長年、墓には戦死した祖父の遺骨は入っていないと思っていたけれども、小指の骨は恐らく墓に入っていると思われる。
どこかにこの記録は残っている物だろうか?
何かの機会にタイに行き、祖父の霊を弔いたい。