
昨日(2020/12/12)第二種電気工事士技能試験を終えました。
率直な感想
1.時間が足りない
2.他受験者の音が気になる(声、舌打ち、作業音など)
3.机が狭く、電材の入っている箱が邪魔
4.エコケーブルにやられました。外装被覆も絶縁被覆も
5.力加減のコントロールを失っていた。握る力、ドライバを回す力。
試験で使用した機器など
1.500×360の厚紙が予め配布されている。机の保護用だと思う
工具は机の上に。厚紙の上には工具は乗せなくてもよい
2.ランプレセプタクルは明工社と思われる凹凸のあるタイプ
3.スイッチやコンセントはPanasonic製の裏面が緑の物
4.マークシートに受験番号と氏名、試験地を記載するのでHBの鉛筆は必要。
5色のフリクションペンだけでは受験できません。
反省点
1.普段と同じように作業をする。時間を余らせ確認の時間を確り確保
途中の確認作業も重要ではありますが、最後の確認が出来ないことで試験終了後スッキリしない
2.電線の長さはHOZANの動画の通り切断
余計な長さが余ると、未配線を疑ってしまう
3.ゴミを入れる袋はビニール製。テープが剥がれやすかった。
テープの幅や種類をもう少し考えるべきだった。
4.時間の余裕をもって行動。
5.人と同じパターン、手順で作業するのが良いのかもしれません。
その他
試験当日、余裕を持って出かけたはずが、自転車で通りに出たところ、倅と一緒に登校する友達が通りに顔を出して倅の到着を待っていました。土曜日ではありますが登校日。倅はまだ寝ていることを友達の家の前に行き伝え、自宅に電話しつつ自宅に戻り、登校準備を手伝いました。そして学校まで送り・・・やっと駅です。かなり早く市ヶ谷に到着しました。目的があったので。試験会場の裏手には神社が三つあります。そこへのお参りをしたかったのです。身内の病気平癒を願うため。あとは家族の事。最後に自分の資格の事。資格にもよいとされている神社でもあります。試験会場の前を通り、会場案内の方から受験番号と階の案内用紙をもらい、そのまま神社へ。その後試験会場に入りました。一時間以上前でだったため、私の試験会場9階Aの部屋。誰もいません。体温の測定を済ませ席に着きます。数分あたりを見回し時計が無いことを確認。そして複線図の練習を始めました。そのうち試験官が段ボール箱を4つでしょうか。運んできました。この段ボールには恐らく問題番号などが記されていたようです。10?が見えました。結果、No.1の問題だったわけですが・・・10ではなかったのか?見間違えか。そんなわけで、段ボールに書かれた番号が気になる方は、早めに到着することで段ボールに書かれた番号を確認することができるでしょう。この段ボールは、書かれた面を壁側にして、受験者には見えないように配置されていました。受験時間に近づき、試験官から注意事項など説明が始まります。次に問題用紙の配布。この時点でなかは見れませんが薄い紙ですので問題はうっすらと確認できます。問題はこの時点でわかりました。次に電材セットの箱が配布され、受験番号札に受験番号と名前を記入し、材料表と現物を確認します。身長に確認します。足りないと騒いだ方はいないようでしたので、間違いは少ないと思います。ただ、人の手で詰めているでしょうから100%はありません。いよいよ試験開始です。多くの方は複線図から取り掛かったようで、鉛筆の音がカリカリと響きます。この時点で、他の方との作業の違いに焦ることとなります。私は複線図は配線し合格クリップで止めてから書くようにしています。複線図にあまり意味を持たせてしまうと、複線図に間違いがあるとその通りに作業をしてしまうからです。リングスリーブの小丸もできれば書きませんし、リングスリーブをする際には複線図を頼りに圧着しません。それにしても音による影響、破壊力は凄まじいです。気を取り直して作業を進めます。ただ、連用取付枠をマイナスドライバ―で抉る際やランプレセプタクルを手で持った際に感じた事。力の間隔がすっかり麻痺しています。別会場で受験された方は、端子台のネジをなめてしまったとの事。力の下限。弱めから探りながらが必要です。次に配線長さは、HOZANの動画と同じように切断したほうが良いかもしれません。結果として、機器間寸法は長めになり見た目はよくありません。ここにこだわりを持たない事です。私の場合は、機器間寸法を確り出すために、150mmの危機感だとすればVVFは140㎜程度で切断しています。そうすることで見た目がすっきりし形の調整もしやすいです。しかし、ここに落とし穴があります。電線が長めに余ってしまう事です。長めに余った電線で、未配線があるのでは?と疑いを持ってしまい作業の手が止まりました。気持ちに自信が持てなくなりました。意を決して作業を進めましたが不安が頭を過ります。いつもは滞りなく作業をしていたのに、なぜか圧着スリーブと差し込みコネクタの為に剥いた線。長さがバラバラです。焦りで1.6-3Cの向きを間違えて配置したのかもしれません。ペンチで長さを揃え差し込みコネクタを接続。圧着作業も問題なしではありますがいつも以上に手間取ります。時間ロスするには十分な原因があり、配線を終えたのは30分経過してから。20分くらいからでしょうか。リングスリーブの追加を求める声が。試験官にはリングスリーブの声が届かず、3回ほど繰り返すことになった方もいらっしゃいました。試験官がリングスリーブを知らないのかもしれません。知っている方なら勘づくと思うのですが。30分過ぎた頃からでしょうか。受験者の溜息に似た声や舌打ちが聞こえ始めたのは・・・。様々な音の影響を受けつつも、確認作業です。角形シーリングの心線が少し長めだったため、引き抜き心線を短く切りました。あとはリングスリーブのマークの違い。配線の間違い探し。焦りで今回書いた複線図が今までで一番汚いです。汚い複線図は確認作業を遅らせます。設置側と白線の位置、非接地側と黒線の位置をひっくり返して確認。問題なし。よく見ると複線図に線の色すら書いていません。確認作業はイロハの機器を目で追うことになりました。そうこうしているうちに高らかに声が響き渡りました。試験官の声です。試験終了です!作品に手を触れないでください。振れ続けた場合には不合格となります・・・・・。ここで受験番号札は作品に括り付けていませんでしたので、焦って括り付けました。押し付けた感じです。数分後に、確認作業があり、確りと付け直すことが出来たのですが。。時間が足りず放心状態です。見た目では綺麗に長さが揃い、いい作品?に見えるかもしれませんが、絶縁被覆のキズまでは意識する余裕がありませんでしたので心配です。確認作業が足りませんでした。そんなわけで私の第二種電気工事士技能試験は終わりました。合格発表まで絶対合格!という自信も確信も得られぬまま。
毎日毎日、電線に触り続けました。電材の追加購入でお金も使いました。その割にはあっけない幕切れです。試験が終わっても実はまともな意識で歩くことが出来ませんでした。9階から会談で密な空間に押し込められながらも歩いて下り、受験者全てが市ヶ谷の駅に向かう中、市ヶ谷橋の上で立ち止まりました。猛省しました。都心の景色を眺めながら。つまらない拘りは要らなかったか。仕事柄、他の設計者との違いが必要だと感じます。些細なこだわり。自分をどう表現するかでもあります。細かな寸法のズレが気になります。そんなのも電気工事には必要がないのでしょう。試験で感じたプレッシャー。電気工事士が現場で受ける納期的なプレッシャーや建築関係者からのプレッシャーに比べたらかわいいものです。試験のプレッシャーに打ち勝つことが出来なければ、電気工事士の第一線で活躍することは難しいでしょう。きっとそうです。
堀の水面に鯉が飛び跳ねました。横には見知らぬ小学生の女の子。学校からの帰りでしょうか。同じように鯉を目にしたでしょう。鯉が飛び跳ねた瞬間、お互い横を向き目が合ってしまいました。小学生の女の子は、靖国通りの信号待ちをしていたようです。信号が変わるなり足早に人ごみに消えていきました。